食中毒と鍼灸治療養生灸のススメ

category : 鍼灸治療 2011.9.28

食中毒に対する鍼灸治療

まず最初に食中毒が起こった場合には、きちんと医師の診察を受診することが大切です。食中毒は場合によっては命にかかわることもあるからです。しかし、鍼灸治療には食中毒に対しても効果のあるツボがあるので今回は鍼灸で何ができるのか考えていこうと思います。

食中毒に対して

食中毒が起こると腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、発熱などが起こります。これらが起こった時にはすぐに病院を受診するのが鉄則ですが、場合によってはすぐにいけないこともあるかもしれません。また、病院を受診して治療を受けた後も完全には治りきらず、腹痛や下痢が続くこともあるかもしれません。これらのときは一度鍼灸治療を試してみるのもいいかと思います。特に下痢などは、本来体に悪いものを外に出す働きがあるのですが、あまりにも続くようだと体力がなくなってしまったり、脱水状態になることもあります。

鍼灸で食中毒に効くツボでは「内庭(うらないてい:足の裏。足の第2指の腹の真ん中を仮点として、指を曲げたときにその仮点が足裏につく場所)」があります。この裏内庭というツボには灸をします。食中毒以外のときはすぐに熱さを感じるのですが、食中毒の場合には熱さを感じません。ここに熱さを感じるまで何壮でも灸を続けましょう。場合によっては数百壮すえることもあります。このツボに熱さを感じるまで灸を続けると、次第に腹部がポカポカと温もってきます。そうすると腹痛や下痢、吐き気などが落ち着いてきます。

市販の下痢止めなどは強制的に下痢を止めてしまいます。そのため、体は悪いものを出そうとしているのに下痢だけが止まってしまい、結果的に症状が長引くこともあります。しかし、鍼灸治療では生体に刺激を与え、それを調整する働きがあるため、治りが早くなります。どういうことかというと、鍼灸の刺激によって体がその時に合った反応をするため、下痢を止めたくない状態なら下痢は完全には止まらず腹痛だけが治まるようになったりします。逆にこれ以上下痢が続くと体にとって悪いときは、灸をすると下痢が落ち着いてきます。その時に合った効果が出るので、ものは試しと思って一度やってみてください。

体の状態を良くしておく

さて、裏内庭の灸は食中毒の名灸ですが、これは食中毒になってから使うものです。食中毒への対策としては、なってからの対策とともにならないようにする対策も重要です。そもそも食中毒というのは食べ物と一緒に細菌が体に入って起こるのですが、同じものを食べても食中毒になる人とならない人がいます。ほかの感染症もそうですが、体が丈夫な人、体調がいい人は少々細菌が体内に侵入してもへっちゃらなことが多いです。そこで食中毒にならない対策としては、細菌感染しないように食材や調理器具を清潔にすることとともに、体の状態を良く保っておくことが大切になります。

まず、体調で一番重要なのは睡眠状態です。夜にしっかり眠れていない場合は細菌に対する体の防御力も下がってしまいます。ぐっすり眠るようにしましょう。不眠の人には「失眠(しつみん:かかとも真ん中)」に灸をするのがいいでしょう。ここも熱さを感じるまで灸をすることで、夜しっかり眠れるようになります。

そのほか、消化吸収の働きが悪くなっていると食中毒になりやすくなってしまいます。消化や吸収は胃や腸の状態が関係しています。胃の状態を良くするには「中脘(ちゅうかん:へそとみぞおちの中間)」や「足三里(あしさんり:膝の皿の下3cm、足の脛骨の外1.5cm)」がいいでしょう。鍼も灸もよく効きます。腸の状態には「太巨(だいこ:へその横1.5cmのところから下に1.5cm)」や「中封(ちゅうほう:内くるぶしの前1cm)」がよく効きます。これらのツボは消化吸収の働きを良くしてくれるので、自宅で毎日せんねん灸などをしておくといいでしょう。腸の状態がよくなるので下痢を防ぐだけでなく便秘なども解消してくれます。

まとめ

このように、鍼灸治療にも食中毒に対応する方法があります。しかし、実際に鍼灸治療を受けている患者さんでも食中毒に効くことを知っている人は少ないでしょう。病院で治療を受けている人も合わせて治療していくと治りがよくなるので、一度鍼灸師に相談してみましょう。また、食中毒以外でも下痢などを治療することができるのでなんでも話してみるのがいいと思います。



スポンサードリンク

サイト内検索

ブログランキング

アクセスカウンター

Copyright(c) 2011 養生灸のススメ All Rights Reserved.