水虫と鍼灸治療養生灸のススメ

category : 鍼灸治療 2011.8.27

鍼灸治療では

水虫についてタイプや治療法などを勉強してきましたので、今回は鍼灸治療でどうするかを考えてみましょう。といっても、治療の基本は毎日清潔と乾燥を保つことが大切なのは変わりません。そのうえで鍼灸治療を加えていきます。水虫の治療薬は、ほかの薬との併用で副作用が出て使いにくかったり、妊娠中や授乳中の人は使えないことがあるので、これらの人に鍼灸治療は役立てると思います。

症状を抑える

水虫の治療でまず行うことは、症状を抑えることです。足の指のかゆみや、皮膚のむけたところなど、症状があるところに直接灸をしていきます。体幹への灸と違い、指への灸は熱く感じやすいため、もぐさはなるべく細く、柔らかくひねって灸するようにします。皮膚の症状があるところに直接灸するのですが、中心にすえるだけでなく、全体にまんべんなく灸をします。そうすることにより、かゆみなどの症状を抑え、皮膚の状態を改善します。多くは続けているとまわりからよくなってくるので、中心に向かって範囲が小さくなってきますので、それに合わせて灸をしていきます。

灸は小さくすえるので、皮膚表面に熱刺激を与えるくらいで、大きく火傷することはありません。そのため、灸の痕から白癬菌が入る心配はいりません。また、かゆみを抑えることができますので、無意識に掻いて傷をつけたり、ほかの部位に感染を広げることも防ぐことができます。

皮膚の状態の改善には足の指に直接灸する以外にも、ほかの場所を使うこともあります。皮膚疾患全般によく効くツボとして、「肩尖(けんせん:肩関節で、鎖骨と肩甲棘の合わさる肩峰の圧痛点)」があります。この肩尖も灸するとよく効きます。ここは皮膚疾患のときは熱さを感じにくいので、熱さを感じるまで何壮も灸するのがポイントです。

ほかには、腕にあるツボで「曲池(きょくち:肘のしわの外端)」や「手三里(てさんり:曲池の下3cm)」なども効果があります。この辺りを広い範囲で圧痛などの反応がある場所を探して鍼や灸をしていきます。

再発を防ぐ

上記のようにまずは、皮膚の状態を改善してかゆみなどの症状を抑えます。その結果、症状がうまく抑えられても、また再発してしまうこともあります。そのため、症状を抑える治療と合わせて再発予防の治療も行っていきます。

水虫とはカビの一種である白癬菌に感染して起こります。しかし、ほかの感染症にも言えますが感染したからといって必ずしも水虫になるとは限りません。多くは体が弱っていたりするために感染症になりやすいのです。そこで、水虫の治療としては、清潔や乾燥を保つことと合わせて、体の免疫力を高めておくことが重要になってきます。

体の免疫力には白血球などがかかわっていますが、鍼灸にはこの白血球を増やす作用があります。先ほどの症状のあるところに灸をすえるのも、患部に白血球が集まってくるためによくなるのです。その他、患部に白血球を集めて、さらに足への血流を良くするために、「陰交(さんいんこう:内くるぶしの上3cm)」や「中封(ちゅうほう:内くるぶしの前1cm)」などに鍼や灸をします。ここのツボにはせんねん灸などでなるべく毎日治療をするのがよいでしょう。1回や2回治療したくらいでは免疫力はついてこないので、続けることが肝心です。

ほかにも、体全体の調子を整えるための治療もしていきます。これにはおなかや腰など全身のツボを使っていきます。水虫の治療で足以外を治療するのは意外かと思われるかもしれませんが、このような意味があるのです。

まとめ

あまり水虫の治療を求めて鍼灸院にくる人というのは少ないかもしれません。けれども、このように水虫の治療をすることも可能です。特に薬の併用や妊娠中、授乳中などの人は薬も使えませんので、鍼灸治療を受けるのは助かると思います。鍼灸治療ではいろいろな病気を合わせて治療できますので、もともと持っている持病やつわり、母乳の出方なども一緒に改善していきます。



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