歯周病と鍼灸治療養生灸のススメ

category : 鍼灸治療 2011.7.2

歯周病患者の鍼灸治療

さて、それでは今回は歯周病の患者さんを鍼灸院ではどのように診ていくのか考えてみましょう。といっても、歯周病の治療ではプラークコントロールを行うことが大前提です。「鍼灸で治療したから、歯磨きはサボってもいい」というわけではなく、どちらもしっかりやることによって効果を倍増し、治癒を早めると考えてください。

炎症を抑える

まずは歯周病の治療として、歯肉の炎症を抑えていきます。歯周病では歯肉の炎症によって血流が悪くなり、そこで血流が悪くなるとさらに炎症がひどくなってしまいます。鍼灸治療では、あごの筋肉や首・肩の筋肉に鍼をすることによって、歯肉の血流を良くし、炎症が引きやすくなるようにします。

体力をつけ自然治癒力を高める

また、過労やストレスが歯周病に大きな影響を与えることがわかっていますが、 鍼灸治療はそちらの方面からもアプローチしていきます。

過労や睡眠不足で体力が落ちて、体の抵抗力が下がってしまうと、歯周病菌の働きが強くなってしまうので、鍼灸治療で体の疲れを取り除き、夜もぐっすり眠れるようにしていきます。

痛みをとる

そのほか、歯周病では歯ぐきの痛みが問題になることも多いです。歯ぐきの痛みがきついと、物を食べるのも嫌になってしまいます。しかし、痛いからといって食べずにいると体力が落ちてしまい、さらに歯周病も悪くなってしまいます。

そこで痛みをとる治療をするのですが、痛みをとるのにもあごや首・肩の筋肉に鍼をすることは有効です。また、歯ぐきが痛くて頭のほうまで痛くなることがありますので、頭部にも鍼をすることがあります。

しかし、中には歯ぐきが痛いと、顔や首を触られるのも嫌だということがあります。その場合には、歯ぐきから離れたツボを使うこともあります。

例えば、歯ぐきの痛みに対してよく効くツボに合谷(手の甲側、親指と人差し指の付け根の間)や手三里(肘を曲げてできるシワの外端から、手首に向かって指三本分下がったところ)があります。この2つのツボは、手の陽明大腸経という『経絡』の上にあります。大腸経は人差し指の先から、腕を上がってあごにまでつながっているので、歯の疾患によく効きます。大腸経のラインを押さえていき、歯ぐきの痛みがマシになるところがあれば、自宅でせんねん灸をしてみるのもいいでしょう。

他には、足にも歯の疾患に効くツボがあります。かかとの骨とアキレス腱が付くところに『女膝(じょしつ)』というツボがあります。このツボに灸をしていると、歯ぐきの血行が良くなり、しっかりとした歯ぐきになってきます。歯ぐきからよく出血し、毎週のように歯科に通っていた人が、女膝に灸をし始めてから出血しなくなり、歯科に行く回数が減ったこともあります。このツボはやるとすぐに効果が出るわけではないので、気長に続けることが大切です。

まとめ

歯周病は生活習慣病です。普段からきちんと歯磨きをする、甘いものを食べすぎないといったことに気を付けるのと同じように、鍼灸治療も続けることによって効果が上がります。痛みが出る前に治療を受け、続けていきましょう。



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