脳卒中の再発予防について養生灸のススメ

category : 西洋医学 2012.2.4

再発を予防しよう

脳卒中は突然の発作が起こり、対応が遅いと後遺症が残ったり、なくなることもあります。そのため、発作が起きたときはすぐに救急車を呼んで治療を開始しなければいけません。また、一度発作を起こした人は再発にも気を付けておかなくてはなりません。再発した時の対応もそうですが、再発が起こらないように予防しておくことが非常に大切になります。そこで、今回は脳卒中の再発予防について勉強していこうと思います。

脳卒中の中でも再発を起こしやすいのは「脳梗塞」です。脳梗塞で入院した患者さんを対象に、再発率を累計して調べえたデータによると、最初の脳梗塞から1年までに再発した人は8.5%、2年までには14.1%、3年までには20%、4年までには26.1%でした。最初の1年は、それ以降に比べて再発が多いことが分かります。

脳梗塞の多くは、「高血圧」や「糖尿病」など、何らかの下地となる病気(基礎疾患)があって起こります。そのため、再発予防の基本は「薬物療法」と、基礎疾患の治療になります。

薬物療法では「抗血栓療法」を行います。抗血栓療法では、「血小板療法」と「抗凝固療法」があり、脳梗塞の原因となったと考えられる血栓の種類によって使い分けられます。

●血栓の種類

血栓には「血小板」などが集まってできる「白色血栓」と、血流の遅いところで「フィブリン」という線維に「赤血球」などが結合してできる「赤色血栓」があります。「アテローム血栓性脳梗塞」では「動脈硬化」の初期には白色血栓ができますが、進行すると血流が遅いところができ、次第に赤色血栓が作られるようになることもあります。

抗血栓療法について

●血小板療法

血小板が集まるのを抑える治療で、主に白色血栓の割合が多い「ラクナ梗塞」やアテローム血栓性脳梗塞に行われます。「抗血小板薬」には、いくつかの種類があります。「アスピリン」は標準的な薬として広く使われています。アスピリンの効果が不十分な場合は、日本では長い間「チクロピジン」を使用していましたが、まれに重い副作用が起こるため、最近では副作用が少ない「クロピドグレル」が広まっています。また日本で開発された「シロスタゾール」は出血性の合併症が比較的起こりにくいとされています。

  • アスピリン…薬価が安く、世界で最も多く使われています。胃腸障害を起こすことがあるため、胃潰瘍などがある人は使用できません。
  • チクロピジン…アスピリンより多少効果が高いですが、まれに肝機能障害や血液障害などの重篤な副作用が現れることがあります。
  • クロピドグレル…チクロピジンと同等の効果があり、チクロピジンよりも副作用が少ないとされていますが、薬価が比較的高いという問題もあります。
  • シロスタゾール…出血性の合併症は比較的少ないとされています。血管拡張作用により、頭痛や動悸が起こりやすいです。これも薬価が比較的高いです。

●抗凝固療法

主に、赤色血栓の割合が多い「心原性脳梗塞」に行われます。この治療で使用されている薬は「ワルファリン」で、フィブリンができるのを防ぎます。心原性脳梗塞の予防に高い効果を発揮します。

しかし、効果の現れ方には大きな個人差があり、適正な使用量の調節が難しいのが難点です。薬の効果は血液検査で分かるので、月に1回は検査を受けてください。現在、使用量の調節が不要な「抗トロンビン薬」の研究も進んでいます。

抗血栓療法の注意点

抗血栓療法を受けている間は、「脳出血」や「消化管出血」などの出血性の合併症が起こりやすくなります。また、血圧が高いと血管壁にかかる圧力が高いため、脳出血などを招く危険性が高くなります。これらを防ぐには、血圧の管理を行うことが大切です。

「胃潰瘍がある」「血小板が少ない」など出血しやすい状態の人は、抗血栓療法を受けることができません。また、服薬中に「手術」や「内視鏡検査」などで出血が予測される場合は、一時的に薬の使用を中断します。

また、ワルファリンは「ビタミンK」を含む食品を摂取すると効果が弱まるため、注意が必要です。薬にのみ合わせも効果に影響することが多いため、担当医の指示通りにのむことが大切です。ビタミンKは納豆やクロレラなどに多く含まれています。

外科的治療

動脈硬化により「頚動脈」の内腔が狭くなっている場合には、再発予防として次のような外科的治療を行うことがあります。

●頚動脈内膜剥離術

首の横を縦に切開し、狭窄した血管を切り開いて血栓や動脈硬化が起こった部分を剥離します。

●頚動脈ステント留置術

脚の付け根から「カテーテル」を挿入して、カテーテルを通して金属でできた筒状の「ステント」を狭窄部に入れて留置し、血管の内腔を広げます。

まとめ

以上のように、再発予防にはさまざまな方法があります。これらは患者さんによって適切なものを選んで治療を行っていきます。

患者さんも今の自分の状態を知っておき、その治療法がどのような効果があるのか、注意すべき点は何かを医師に確認しておきましょう。きちんと再発を予防して快適な生活を送るようにしていきましょう。



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