COPDを治療して生活の質を保とう養生灸のススメ

category : 西洋医学 2012.1.23

COPDの治療について

COPDは2020年には世界の死亡原因の第3位になるといわれる病気です。また、そのまま放置しておくと、呼吸困難から筋力が低下して、寝たきりになることもあります。今のところ完全に治すのは難しい病気といえますが、どのような治療をしていくのかについて勉強していこうと思います。

COPDは完治は難しいですが、「薬物療法」や「呼吸法」、また「運動・食事などの生活習慣の改善」によって、症状を和らげ、悪化を防ぐことが可能です。日常生活の行動能力を高め、生活の質(QOL)を落とさないために、積極的に治療に取り組みましょう。

●治療の進め方

「40歳以上で喫煙歴がある」「咳や痰が毎日続く」「同年代の人に比べて息切れしやすい」「粉じんを吸い込む環境で働いていた」など、COPDが疑われる場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医から専門的な医療機関の紹介を受けて、そこで診断が確定したら、治療を開始します。

治療は、専門医から情報を得て、かかりつけ医の指導の下で行うのが一般的で、治療の内容は以下の通りです。

1.COPDの理解
この病気はどうして起こるのか、どういう経過をたどるのか、また、どういう治療法があるのかなどを、患者さんが正確に知ることが治療の第一歩になります。

2.禁煙
COPDの患者さんの約95%は喫煙歴がある人です。このことから、気管支や肺胞に炎症が起こる最も明らかな要因として、たばこが挙げられています。治療のためには、まず禁煙することが必要です。節煙では効果はありません。少し良くなったからと言ってまた喫煙すると、症状が悪化するので、「完全禁煙」を続けます。

3.薬物療法
気管を広げる作用のある吸引薬を使用して、息切れの症状を和らげます。

4.呼吸理学療法
呼吸を楽にするための「口すぼめ呼吸」「横隔膜呼吸」などを行います。

5.急性増悪の予防
危険サインを知り、早めに対処します。

6.運動療法
適度な運動で呼吸に係わる筋肉をほぐし、筋力を高めることが大切です。

7.栄養療法
食事の内容に気を配り、体重が減りすぎないように気を付けます。

薬物療法について

COPDの治療薬は、空気の通り道を広げる目的でつかわれます。薬には作用時間の短いタイプや長いタイプ、重症の患者さんに向くものなどがあります。それぞれの薬に作用や効用について医師から説明を受け、正しく使うことが大切です。

・β2刺激薬(短時間作用、長時間作用)…「気管支の細い部分を拡張させる」働きがあります。

・抗コリン薬(短時間作用、長時間作用)…「気管支の太い部分を拡張させる」働きがあります。

・吸入ステロイド薬…「炎症を抑える」「気管支粘膜のむくみを軽減する」などの作用があります。

・テオフィリン薬…「気管支を拡張させる」「夜間、夜明けの咳きこみなどの発作予防」などの働きがあります。

呼吸理学療法について

「禁煙」「呼吸理学療法」「運動療法」「栄養療法」などは、医師や専門スタッフの指導を受けながら、自分で行います。ここでは、息切れを改善するための呼吸理学療法と、日常生活の工夫について書いていきます。

●吐く息を長くする呼吸法

鼻や口から空気を吸い込んだり吐いたりする「呼吸」は、普段は無意識に行っていますが、COPDでは、肺にたまった空気をうまく吐き出せなくなるために、呼吸が苦しくなります。そこで、「吸う」よりも「吐く」ほうに時間をかけて、ゆっくりと息を吐ききる呼吸法を日常に取り入れると、呼吸がしやすくなります。

・口すぼめ呼吸

鼻から息を吸い、口笛を吹くように口をすぼめて口から息を吐きます。息を吐く時間が、吸う時間の2倍くらいになるように、できるだけ長く息を吐き出すのがポイントです。

・横隔膜呼吸

私たちは、呼吸するとき「横隔膜」という膜状の筋肉を収縮させて肺を膨らませています。この「横隔膜」を効果的に使う呼吸法を横隔膜呼吸(腹式呼吸)といいます。COPDで息が苦しくなると、呼吸をするときに首の筋肉などを使うようになって体力を消耗します。そこで、横隔膜を上手に使う呼吸法を身につけて、余分なエネルギーを使わずに呼吸できるようにしようというものです。この呼吸法は、ほかの病気の患者さんや健康な人にも役立ちます。

これらの呼吸法は、苦しいときだけでなく、日常生活のなかで意識的に行っているうちに、だんだんとうまくなり、息切れが少なくなります。

●日常生活の工夫

息が苦しくなるような動作を行うときは、できるだけ負担の少ない姿勢をとりましょう。

例えば、「物を持ち上げるとき」「入浴時」「歩くとき」などには、前かがみにならないことが大切です。また、こういった動作を行うときには、口すぼめ呼吸や横隔膜呼吸で呼吸するようにしましょう。ポイントは、「動作は息を吐きながら行う」「リズムを付けて行う」ことです。このような工夫によって、日常生活のなかでの息苦しさはある程度回避できます。ただし、方法が正しいかどうかを、医師や看護師、理学療法士などに確認しながら行うことが大切です。

まとめ

このようにCOPDの治療には症状を抑えるためにさまざまなことを行います。特にこれは、重症な人にとっても非常に大切な治療法です。呼吸法などは健康な人にも意味のあるものなので、今から練習しておいてもいいでしょう。

そして、最も大切なことは禁煙です。COPDと診断されたら、完全禁煙を目指しましょう。最近は禁煙外来もたくさんできていますので、それらを利用するのもいいと思います。



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