C型肝炎のインターフェロン治療について養生灸のススメ

category : 西洋医学 2012.1.10

C型肝炎に対するスタンダードな治療

日本には本人が気づいていない患者さんも含めると、C型肝炎の感染者数は200万人ほどいるといわれています。C型肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎に進行し、肝硬変肝がんなどになり死亡する可能性まであります。そこで、感染している人は治療を受ける必要があります。最近ではC型肝炎にインターフェロン治療が広く行われていますので、今回はその治療法について勉強していこうと思います。

かつてC型肝炎に対してはこれといった治療法がありませんでした。しかし、インターフェロンが登場するとそれが広く使われるようになりましたが、次第にC型肝炎の中でもインターフェロンが効くタイプ(2型)と効きにくいタイプ(1型)があることが分かってきました。現在ではこれらのタイプによっても治療法を変えることで、治療効果を高めています。

また、タイプ以外にもウイルスの量や、初回治療か再治療かなどの条件によっても治療法を選択していきます。

タイプについて

日本では遺伝子型が1型と2型のC型肝炎ウイルスがほとんどです。さらに1型は1aと1b、2型は2aと2bに分けられます。

2a、2bやウイルス量の少ないタイプは治療効果がよく、日本で最も多い1b・抗ウイルス量タイプは、従来型のインターフェロン単独療法では治りにくかったのですが、治療法はこの十数年で大きく進歩し、約半数の人が完治できるようになっています。

ウイルスの型
1型(1a、1b) 2型(2a、2b)
ウイルス量 高ウイルス量 ペグインターフェロン

リバビリン併用療法
(48~72週間)
ペグインターフェロン

リバビリン併用療法
(24週間)
低ウイルス量 ・インターフェロン
(24週間)
・ペグインターフェロン
(24~48週間)
・インターフェロン
(8~24週間)
・ペグインターフェロン
(24~48週間)

インターフェロン・リバビリン併用療法

抗ウイルス量の人の初回治療と、再治療の場合には、インターフェロンとリバビリンの併用療法が治療の基本です。現在、最も高い治療効果が認められているのがペグインターフェロンとリバビリンの併用療法で、高ウイルス量の人の初回治療では、ウイルス型の1型・2型を問わず、第1選択の方法として推奨されています。

ペグインターフェロンの場合は週1回、従来型のインターフェロンの場合は週3回注射し、併せてリバビリンを連日服用します。治療期間は、1型では48週間、2型では24週間が基本ですが、血液検査でウイルスが陰性になった時期をみながら治療期間を決めていくのが、現在の考え方です。72週間の長期治療を行う場合もあります。

インターフェロン単独療法

低ウイルス量の人の初回治療や、リバビリンを使えない人の場合には、ペグインターフェロン、あるいは従来型のインターフェロンを単独で用います。

ペグインターフェロンを用いる場合は、通常24~48週続けます。従来型のインターフェロンを用いる場合は、低ウイルス量の人の初回治療では、1型で24週間、2型で8~24週間続けるのが基本です。

インターフェロン少量長期療法

「インターフェロンの量を十分に使えない」「リバビリンを使えない」などの理由で、ウイルスの排除を目指すインターフェロン治療が行えない場合などに、ウイルスの量を減らして活動量を抑え、病気の進行をくいとめる目的で、通常の1/2程度の少量のインターフェロンを長期間使用することがあります。1回に使う薬の量が少ない分、副作用も少なくて済みます。

まとめ

このようにインターフェロン治療といっても、患者さんよって治療法を使い分けていきます。さらに年齢や副作用の出方などによっても治療法を変えることがあるので、治療を受ける際には十分に説明を受けるようにしておきましょう。

副作用が出た場合は薬の量や投与期間を減らして治療を続けていきます。ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法では、量や期間が当初の計画の80%以内ならば有効率はほとんど低くならないことが、臨床試験でもわかっています。あきらめずに治療を続けていくことが大切です。



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