脳卒中の回復期におけるリハビリテーション養生灸のススメ

category : 西洋医学 2011.11.7

回復期リハビリテーションとは

脳卒中は発症直後の、「急性期リハビリテーション」が非常に重要です。この急性期にしっかりとリハビリテーションを行っておくかどうかで、その後の生活がガラッと変わってきます。そして、急性期リハビリテーションをしっかりと行った後は、回復期リハビリテーションに移ります。この時期のリハビリテーションも大切ですので、勉強しておこうと思います。

以前は、週末などの休日には、リハビリテーションも休みになるのが一般的でした。しかし、最近では、休みなく毎日行うことが勧められるようになっています。リハビリテーションをなぜ毎日行うのかを知っておきましょう。

●回復期リハビリテーションは毎日行う

全身状態が安定している回復期には、自立して生活できる能力を身につけることを目標に、リハビリテーションが集中的に行われます。また、回復期リハビリテーションは一般に、リハビリテーション専門の医療機関などに入院して行われます。健康保険が適用される期間は発症から180日ですが、医師がさらなる必要性を認めると、期間が延長されます。

そして、リハビリテーションは、休みなく、高密度・高強度に行ったほうが大きな効果が得られることが分かっています。訓練日数が週5日の場合と週7日の場合を比較すると、週7日のほうが、退院時の日常生活能力が高く、6カ月経過後もより高く維持されるためです。

●訓練を病棟生活に生かす

患者さんは、入院中、多くの時間を病棟で過ごします。訓練室で身につけた能力を、毎日の病棟生活になかでも生かすことが大切です。

たとえば、着替えの訓練を行ったら、病棟で着替える時に、できるだけ自分で行います。手を使って歩いたり、就寝時間以外は積極的に体を動かすことが、高密度・高強度のリハビリテーションにつながります。

●スタッフ全員で情報を共有

回復期には、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーなど、患者さんにかかわるスタッフが定期的にミーティングを行います。ミーティングでは患者さんにかかわるさまざまなこと事柄について話し合い、全てのスタッフが情報を共有するようにします。情報が共有されることで、「リハビリテーションの内容や進め方を修正する」などがスムーズに行われるようになり、より効率のいいリハビリテーションが可能になります。

●目標を1つずつ達成していく

思うように訓練が進まずにイライラしたり、将来に不安を感じたりして、患者さんが積極的に訓練に取り組めないことがあります。そんな時は、自分の今の気持ちを家族やスタッフに話しましょう。人に話すことで、気持ちの整理がつき、前向きな気持ちになることもあります。

そして、例えば「トイレまで歩く」「食事の最初の5分間は自分で食べる」など、目標を設定して、1つずつ達成しながら、リハビリテーションに取り組むことが勧められます。

リハビリテーションの内容

回復期リハビリテーションで行われる訓練は、主に「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」に大別され、それぞれ次のような内容が含まれます。

●理学療法

主に歩行を中心とした、移動に関する機能を高めます。歩行訓練や階段の上り下りなどのほか、腹筋運動など筋力を強化する運動や、「エルゴメータ」などの訓練器具でペダルをこいで心肺機能を高める訓練、身体の柔軟性を高めるためのストレッチングなどが行われます。よりスムーズに歩けるように、麻痺している側の腕を振ったり、腰に回す訓練が行われることもあります。

●作業療法

食事や着替え、入浴、家事など、日常生活でのさまざまな動作をうまく行えるように、具体的な作業を行いながら体の機能を高めます。「小さなものをつかみ、はなす」「箸でこまかいものをつまむ」などの動作を繰り返し行う手の訓練や、実際に衣服を脱いだり来たりする訓練など、さまざまなものがあります。麻痺した側の手の機能が順調に回復して、十分に使えるようになることもありますし、麻痺していない側の手の機能を高めて、麻痺のある側の手の代わりに使えるようにすることもあります。

●言語聴覚療法

「失語症」や「嚥下障害」に対する訓練です。「聞く、話す、読む、書く」など言語に関する障害には、さまざまなタイプがあり、症状の出方にも個人差があります。そのため、最初に言葉に関する機能の検査や評価を行い、患者さんに合わせた方法で訓練が行われます。訓練によって、脳に新たなネットワークがつくられ、障害を受けた機能が回復することも期待できます。嚥下訓練は、急性期に引き続いて、障害の状況を十分に評価しながら、段階的に行われます。

維持期のリハビリテーション

回復期リハビリテーションを終えて、自宅で生活するようになると、体を動かすことが少なくなり、訓練で高めた機能が低下することがよくあります。自宅の生活においても、積極的に体を動かす習慣を身に着けてください。体を動かすためには、通院や通所、訪問サービスなどを利用するのもよい方法です。

また、例えば、旅行に出かけるなど、積極的に社会に参加して、生きがいのある生活を送ることも大切です。これまでの生活で好きだったことを思い出して、再び生活を楽しめるように工夫していきましょう。

まとめ

このように脳卒中が発症すると、リハビリテーションを行うことが生活の質(QOL)を高めるためにも大切になります。リハビリテーションは一定期間やれば終わりではなく、自宅に帰ってからも継続することが重要になります。頑張って続けることによって、今までの生活に近い、楽しい時間を過ごせるようになります。



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