価格の安いジェネリック医薬品養生灸のススメ

category : 西洋医学 2011.10.22

ジェネリック医薬品について

今までよく使用されていた「先発医薬品」に対して、最近、同じ効果が期待でき、さらに価格が安いという「ジェネリック医薬品」が話題に上がることがあります。しかし、「ジェネリック医薬品」とは何とも聞きなれない言葉で、よく分かっていない人なども多いのではないでしょうか。そこで今回は、このジェネリック医薬品について勉強していこうと思います。

医師が薬を出すときに書く「処方箋」が数年前に改定されて、「後発医薬品への変更可」という欄に医師が署名すれば、先発医薬品とジェネリック医薬品のどちらかを患者さんが選べるようになりました。

公正取引委員会が一般の消費者を対象に、先発医薬品かジェネリック医薬品を選ぶ場合、どちらを希望するかというアンケートを取りました。その結果、「必ずジェネリック医薬品を選ぶ」「場合によってはジェネリック医薬品を選ぶ」と答えた人が9割を超えており、この結果からも、ジェネリック医薬品への期待が大きいことが分かります。しかし、現在流通している薬をみてみると、ジェネリック医薬品が医薬品全体に占める割合は2~3割程度といわれています。期待は大きいですがまだ一般的にはなっていないといえます。

先発医薬品とジェネリック医薬品の意味

そもそも、先発医薬品とジェネリック医薬品はどう違うのかわかりにくいのでまとめておきましょう。

●先発医薬品とは

新しい薬ができるまでには、長い時間と莫大な費用がかかります。まず、ある製薬会社が「有効成分」に対する特許をとり、20~25年間、その有効成分を独占的に製造、販売する権利を得ます。その間、製薬会社はさまざまな実験や品質試験を行い、薬の開発と研究を重ねて、さらに臨床試験を行います。一般にこの過程にかかる期間は10~15年、費用は約500億円といわれています。長い時間と莫大な費用がかかるため、特許で権利と利益が保護されているというわけです。

薬は、各種の試験で確認した有効性や安全性のデータをもとに、厚生労働省の承認を受けて、初めて医薬品として販売できます。こうした新しい薬を「先発医薬品」というのです。

●ジェネリック医薬品とは

先発医薬品の認可後、有効性や安全性を再度確かめる厚生労働省の「再審査」のための調査が原則6年間行われます。再審査と特許期間が終わると、ほかの製薬会社もその有効成分を使って医薬品を作ることができるようになります。

こうして、先発医薬品と同じ有効成分を使って、特許期間が終わった後に発売される医薬品がジェネリック医薬品です。このため、先発医薬品に対して「後発医薬品」と呼ばれます。

ジェネリック医薬品は、発売前に厚生労働省の審査を受ける必要があります。この審査では、先発医薬品と同一の有効成分が同量含まれていることや、人間の体内で薬が溶ける速度や吸収される濃度などについての確認が行われます。

ジェネリック医薬品の長所と短所

薬は、有効成分だけでできているのではなく、「添加物」も含まれています。有効成分は、例えば頭痛薬では「痛みを抑える効果がある成分」など、薬の働きの中心となる成分です。添加物は、錠剤やカプセルなどの薬の形を作るためのもの、吸収を助けるためのもの、味や香りを付けるもの、保存料などがあります。

●後発ならではの工夫もある

有効成分自体の有効性と安全性の試験は、すでに先発医薬品で行われていますから、ジェネリック医薬品は開発にかかる費用が先発医薬品よりも少なくて済みます。そのため、先発医薬品よりも安い価格で販売することができるのです。

また、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と添加物が異なっていてもよいとされています。そのため、添加物を使って先発医薬品とは異なる性質を付け加えることもできます。例えば、「先発医薬品よりも薬の形を小さくする」「口のなかで溶けるようにする」などの工夫が加えられたジェネリック医薬品もあります。

●先発医薬品とは違う問題がでることもある

このように先発医薬品とジェネリック医薬品は、まったく同一というわけではありません。添加物の違いによって、先発医薬品と比べて薬の溶けやすさや体内で吸収される量、速さなどの差が、前後20%まで認められています。そのために効果の現れ方や現れる時間に多少の違いが生じる可能性があります。

薬に使われる添加物は、安全性が確かめられたものです。しかし、まれにアレルギー反応を起こすことがあります。添加物が異なれば、副作用の出方もかわることがあります。そのため、ジェネリック医薬品の普及には、製薬会社による積極的な情報開示と、しっかりと薬を作り続ける姿勢が問われています。

ジェネリック医薬品を希望する場合

全ての先発医薬品に対してジェネリック医薬品があるわけではありません。ジェネリック医薬品への変更を希望する人は、まず自分が使っている先発医薬品にジェネリック医薬品があるかを医師に確かめましょう。

また、ジェネリック医薬品に替えたい場合は、薬剤師と十分に話し合うのも大切です。価格だけではなく、今使っている先発医薬品とジェネリック医薬品で、効果や副作用が異なる点などを確認しましょう。1つの先発医薬品に対して、複数のジェネリック医薬品が発売されていることもあります。それぞれの違いについてもしっかりと聞いておきましょう。

●切り替えてから注意すること

先発医薬品とは異なっているジェネリック医薬品では、薬の効き方が異なる場合があります。ジェネリック医薬品に替えた場合、薬を使ってから体調に変化がないかをチェックしておきましょう。特に「かゆみや発疹が現れた」など、今までと違う変化が現れた場合は、できるだけ早く医師に相談してください。

ジェネリック医薬品への変更が可能な場合は、どの薬を使うかは最終的には患者さんが決定します。自分の体調や薬の効果などについてなんでも相談できるかかりつけの薬剤師を持っておくといいでしょう。

まとめ

ジェネリック医薬品は先発医薬品と比べて、おおよそ7割ほどの価格になっています。病気になって1~2回服用するくらいならば気にならなくても、長期間にわたり服用を続ける場合には金額が大きく違ってきます。しかし、ジェネリック医薬品は副作用の現れ方など、今までと違う部分もあるので、まずがしっかりと薬について調べてみて納得したうえで使用するようにすることが大切です。



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