不眠症の対処と治療養生灸のススメ

category : 西洋医学 2011.10.7

不眠の対処法

不眠について勉強してきました。不眠にはタイプがあり、不眠を引き起こす要因もさまざまなものがあります。そのため、それぞれの患者さんの状態にあった対処や治療をしていく必要がります。

また、睡眠を妨げる病気がある場合は、原因となっている病気の治療と並行して、次のような生活習慣の改善を行い、不眠に対処していきましょう。

体内時計のずれを修正する

早朝覚醒や入眠障害の場合は、まず体内時計のずれを修正する必要があります。

・早朝覚醒の場合
朝、太陽の光を浴びると体内時計が調整されますが、体内時計が早い時刻に調整されると、早い時刻に眠くなるサイクルになってしまいます。そうなると、さらに朝早く目が覚めてしまうことになります。早朝の散歩を避けたり、サングラスをかけたりして、早朝に太陽の光をあまり浴びないようにしましょう。床につく時刻を少し遅くして、早く目覚めないようにすることも必要です。

・入眠障害の場合
入眠障害のある人は、つらくても朝はきちんと起きて、太陽の光を浴びるようにしましょう。朝日を浴びることで、体内時計が調整されて、夜に眠気が起こりやすくなります。

深部体温を一度上げる

入眠障害のある人の場合は、眠る2~3時間前に軽い運動をしたり、就寝の1~2時間前にぬるめのお風呂に入ったりすることで、体の深部体温をいったん上げます。すると、その後に深部体温が下がりやすく、寝つきやすくなります。

眠くなってから寝るようにする

入眠障害や中途覚醒がある人の場合は、あまり早い時間に寝床に入らないことも大切です。寝床に入るのは眠くなってからにしましょう。

眠くないのに、「眠らなければいけない」と焦ると、ますます眠れなくなることがありますので、音楽を聴いたり、本を読むなど、自分に合ったリラックス法を見つけるようにしましょう。また、昼寝をしすぎると夜に眠れなくなるので、昼寝はしても20分くらいにとどめておきましょう。

ほかには、「寝酒」と称してアルコール飲料に頼る人もいますが、これは間違いです。確かにアルコールには催眠作用がありますが、夜間後半の眠りを浅くして、早朝覚醒を招くことになってしまいます。アルコールによって熟眠できなくなるので、頼るのはやめましょう。

睡眠薬による治療

上記のような日常生活での対処法を行い、生活を改善しても不眠が解消されない場合には、睡眠薬による治療を行うことがあります。

睡眠薬には作用時間の長短によっていくつかのタイプがあります。不眠の種類や不安感があるかどうかなどによって、その人に適した睡眠薬を使用します。

睡眠薬は、通常の入眠時刻の40分~1時間前にのみます。使うときには次のようなことに気を付けましょう。

●アルコール飲料と一緒にのまない
ふらつきや記憶障害などの原因になります。

●グレープフルーツジュースと一緒にのまない
睡眠薬の種類によっては、薬の成分の分解がグレープフルーツの成分によって阻害されることがあります。そのため、朝起きても作用が残り、ふらつく場合があるので注意しましょう。

●ほかの薬に注意
服用中の薬があれば、医師に伝えるようにしましょう。併用すると睡眠薬の効果に影響する場合があります。

●自己判断でやめない
服用を急にやめると、逆に不眠が強くなることもあります(反跳性不眠)。医師と話し合って徐々に薬の量を減らしていく必要があります。

睡眠薬の安全性

以前に使用されていた睡眠薬に比べて、現在使われている薬は安全性が高く、依存性も低くなっています。ただし、「朝起きた後も、眠気が残ったり集中力が低下する」などの持ち越し効果や、記憶が抜け落ちたり寝ぼけるなどの記憶障害が起こったり、筋肉が弛緩して夜中にトイレに起きときにふらつきやすくなることがあります。

これらの副作用には、薬の量の調整や薬の種類の変更でうまく対応することができます。

なお、薬局で処方箋がなくとも買うことのできる「睡眠改善薬」は、眠気を起こしますが、不眠症の治療には適していません。

まとめ

不眠症はまず生活改善を行って対処することになります。睡眠薬で治療を行う場合には、必ず医師の指示に従って薬を使うようにしましょう。自分の判断で「今日は少なめにしよう」「今日はいつもの倍のんでおこう」などとのむ量を変えてしまう人も多いのですが、これは絶対にやめましょう。きちんと使用法を守り、毎日の快適な睡眠を手に入れるのが、結果的に薬がなくとも眠れるようになるための近道です。気になることがある人は医師に相談するのがよいでしょう。



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