高血圧と薬物治療養生灸のススメ

category : 西洋医学 2011.9.13

生活習慣を改善しても血圧が下がらない時は

高血圧の治療では、まず生活習慣を改善することが大切です。なぜなら薬をのんでも生活習慣が悪いままではうまく血圧が下がらないことが多いからです。しかし、生活習慣を改善しても、十分な降圧効果が得られないことがあり、その時は薬物治療をすることになります。対象になるのは、家庭血圧の平均値が「収縮期血圧135mmHg以上、または拡張期血圧80mmHg以上」の人になります。

家庭血圧をしっかり測る

薬物治療を行うときは、血圧が正常血圧にコントロールできているかを確認することが大切です。約23%の人は医療機関で測る外来血圧はコントロールできていても、自分で測る家庭血圧はコントロールできていないといわれています。

薬の効果は人により個人差があります。そのため、薬の効果を確認するには家庭血圧の測定を続けて、高血圧治療の担当医と相談しながら自分に合った薬を適切に使っていく必要があります。

薬の種類

高血圧の薬物治療に使われる降圧薬は、作用の仕方により「血管を広げる薬」と「血液量を減らす薬」に分けられます。

●血管を広げる薬

血管に作用して血管を広げたり、血管収縮にかかわるホルモンや神経の働きを抑えて血液循環を改善することで、血圧を下げる効果があります。主に次の4つの薬が使われます。

・カルシウム拮抗薬…高血圧の治療に最も多く使われている薬です、「顔のほてり、むくみ、動悸」などの副作用が現れることがあります。

・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)…副作用は比較的少なく、「糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全」などのある人に使います。

・ACE阻害薬…糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全などのある人に用いられます。副作用として「空咳」がみられることがあります。

・α遮断薬…「前立腺肥大症」などがある人に使われます。「立ちくらみ、めまい」などの副作用が起こる場合があります。

●血液量を減らす薬

心臓にかかる負担を軽減して、血圧を下げます。主に次の2種類の薬があります。

・利尿薬…塩分を多くとる人に適しています。また、ほかの薬を単独で使用して効果がなくとも、少量の利尿薬を組み合わせると相乗効果が期待できます。「糖尿病や痛風、低カリウム血症、脱水」などの副作用が起こることがあります。

・β遮断薬…心臓の悪い人や若い年代の心拍数が多い人に使われます。副作用として、脈が遅くなったり、「ぜんそく」が起こることがあります。

薬の副作用は気づきにくいことがあります。もし薬をのんでいて気になる症状が現れたら、遠慮せず医師に相談するようにしましょう。

薬の飲み方

薬物治療で血圧をコントロールするためには、医師の指示に従って、きちんとのむようにしましょう。

降圧薬は副作用が出ないように少量からのみ始めるのが原則です。毎日同じようにのみ続けることが重要で、自分の判断で服用をやめたり、薬の量を変えるのはやめましょう。

また、2種類以上の降圧薬を併用することもあります。異なる薬を少量ずつのむことで副作用を防ぎ、降圧効果の増大が期待できるためです。季節によっても血圧は変動するので、 医師の判断によって冬よりも夏の方が薬の量が少なくなる場合もあります。

そのほか、のみ合わせにも注意が必要です。「カルシウム拮抗薬と多量のグレープフルーツ(ジュース)」や「ACE阻害薬と消炎鎮痛薬」などの組み合わせは、降圧薬の作用が強まったり弱まったりすることがあるため避けましょう。

・薬の効果を確認する

降圧薬の効果を確かめるためには、家庭血圧の測定が欠かせません。家庭血圧は記録しておいて、受診時には必ず担当医に伝えるようにしましょう。家庭血圧の朝と夜の平均値が「収縮期血圧135mmHg未満、かつ拡張期血圧85mmHg未満」にコントロールされていない場合には、担当医と相談して薬の飲み方を変える必要があります。また、生活習慣が十分に改善されて、それが降圧に大きな効果をもたらしている場合には薬の減量や服用をやめられる場合もあります。

まとめ

高血圧の治療の目的は、血圧を下げることによって動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などのさまざまな病気をさまざまな病気を未然に防ぐために行います。そのため、生活習慣の改善や薬によって一時的に血圧が下がっても、また上がるようでは意味がありません。どちらも継続して行い、血圧をしっかりコントロールできるようになりましょう。あせらず、しかし怠けることなく、継続していくことが大切です。



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