COPDは自己管理で悪化を防ぐ養生灸のススメ

category : 病気 2012.1.24

COPDと付き合っていく

COPD(慢性閉塞性肺疾患)」という病気は今のところ完治する治療法はありません。そのため、COPDになると病気とうまく付き合って生活していく必要があります。COPDは風邪などをきっかけにしてしばしば急激に悪化するので、感染予防などが大切になります。また、「運動療法」「栄養療法」も続けていくことになります。そこで、今回はCOPDの自己管理について勉強していこうと思います。

急性増悪の予防

COPDの患者さんは、急激に呼吸困難などの症状が悪化し、入院治療が必要な「急性増悪」を起こすことがあります。急性増悪を引き起こす誘因には様々なものがありますが、多くの場合、ウイルスや細菌による「風邪」などの感染症がきっかけで起こります。

COPDが警鐘でも、深刻な急性増悪を起こすことがあります。また、COPDが重症の場合には、急性増悪の程度が軽くても症状が重くなってしまします。深刻な急性増悪は、命にかかわることもあるので、予防が何よりも大切になります。

●急性増悪のサイン

急性増悪の注意が必要な危険サインには、次のようなものがあります。

・発熱…38℃以上の発熱がある。

・痰の変化…「量が増えた」「切れにくい」「色が濃い」「色が変わった」など、痰の変化があった。

・むくみ、尿量減少、体重増加・・・むくみがあったり、尿量が減少して、急に体重が増加した。特に1~2日で体重が2~3kg増えたような場合には、心不全を起こしているおそれもあるので、すぐに受診する。

COPDの患者さんは、「風邪だから」と自己判断するのではなく、危険サインがあったら、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。日頃から、「変だ」と思ったときにすぐに相談できるかかりつけ医を決めておくことも大切です。

●予防するには

日頃の注意としては、次のことに気を付けましょう。

・手洗いやうがい…帰宅時には手洗いやうがいを行いましょう。また、風邪などの感染予防のため、タオルは家族と共有しないようにしましょう。

・十分な睡眠…規則正しい生活を送り、睡眠時間を十分にとりましょう。

・部屋の換気、清掃…「大気汚染」だけでなく、部屋の空気が汚れているのも呼吸器にはよくありません。換気や清掃は定期的に行うようにしましょう。

・予防接種を受ける…インフルエンザは風邪よりも症状が重いので、いっそうの注意が必要です。インフルエンザの流行期の前に、インフルエンザワクチンの接種を受けましょう。また、風邪のあとなどに起こる肺炎の主な原因は「肺炎球菌」で、それを予防する肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることも勧められます。

運動療法について

息苦しさが続くと、外出がおっくになりがちです。運動不足になると、力が弱くなって、ますます動きにくくなります。その結果、寝たきりになるおそれもあります。また、固くなった筋肉をほぐす軽い運動を日常生活に何回も取り入れましょう。

運動のポイントは、「安全であること」「継続できること」「楽しめること」です。適切な運動の強度や量は患者さんによって異なるので、事前に必ずかかりつけ医に相談してください。

安全で行いやすい運動の例がウォーキングです。ゆっくりと、20分ぐらい歩くことを目標にするとよいでしょう。歩きやすい靴や服を選び、荷物はリュックサックに入れて、両手をあけるようにします。息切れする場合は、自分に合ったリズムを付けるように工夫します。

家の中でも、積極的に体を動かすようにしましょう。

栄養療法について

太りすぎもやせすぎも、肺の機能にはよくありません。標準体重を維持するようにしましょう。

COPDが進行すると、痩せてくる傾向がありますが、痩せすぎると、筋力が低下したり感染症にかかりやすくなったりするので、痩せすぎないように注意します。

やせ気味で、COPD以外に原因がない場合は、次のようなことに気を付けてください。

  • 高エネルギーの食品をとる
  • 良質のたんぱく質をしっかりとる
  • 少量の場合は、食事の回数を増やしたり、サプリメントなどで補う
  • 間食で栄養を補充する

なお、COPDに加えて、血糖値やコレステロール値が高い場合などは、かかりつけ医に相談してください。

まとめ

COPDの患者さんにとって一番重要なことは「体が元気な状態を保つ」ことです。息切れがきついと運動不足になり、動かないから筋力も減ってしまい、食事も食べられなくなり体力が低下するため、さらにCOPDの症状が強く現れるという悪循環になってしまいます。そのため、きちんと病気についての理解を深めて、健康的な生活を続けていくことが大切なのです。

気になることがあれば、医師や医療スタッフに相談して自分の身体と付き合っていきましょう。



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