糖尿病の合併症を防ごう養生灸のススメ

category : 病気 2011.10.24

糖尿病による合併症

血糖の多い状態(高血糖)が続くと、全身の血管がダメージを受けて、さまざまな合併症が起こってきます。合併症を防ぐためには血糖をきちんとコントロールしていく必要があります。血管がダメージを受けると、太い血管では「動脈硬化」が進んで、「脳卒中」や「心筋梗塞」が起こりやすくなります。細い血管では「神経障害」「網膜症」「腎症」が起こります。

日本では細い血管に起こる合併症が注目されがちでした。しかし、最近では生活習慣の変化などによって、糖尿病に合併した脳卒中や心筋梗塞が増えており問題になっています。

糖尿病の初期には、ほとんど自覚症状がなく、気づいたときには悪化していることも少なくありません。そのため、合併症の進み方の特徴を知っておきましょう。

太い血管に起こる合併症

高血糖は動脈硬化の進行を早めます。高血糖により血管が傷つくと、血管壁にコレステロールがたまりやすくなり、血管壁の弾力性が低下したり、内腔が狭くなります。動脈硬化は血糖値が少し高い「糖尿病予備軍」のころから始まります。

こうして動脈硬化が進むと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がります。これらは命にもかかわる危険な病気です。脳卒中や心筋梗塞の発症には、高血糖のほかにも「肥満や高血圧、脂質異常症、喫煙」などが関係しています。血糖コントロールに加えて、これらの要因を改善していくことも、発症リスクを減らすために大切になります。

細い血管に起こる合併症

細い血管に起こる合併症には次のようなものがあります。これらは糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。

●神経障害

神経障害は、一般に糖尿病発症後5年目頃から起こります。高血糖が続き、血流の障害が起こることによって、末梢神経が変性したり脱落してしまうことによって起こります。「感覚神経」が障害されるとジンジンするしびれや灼熱感などの「異常感覚」が現れ、「自律神経」が障害されると「便秘、下痢、発汗異常、立ちくらみ、勃起障害」などが、「運動神経」が障害されると「筋力低下、筋委縮」などが現れます。

●網膜症

糖尿病発症後5~7年目頃に始まります。原因は目の奥の網膜にある血管が高血糖のために傷つくためです。

網膜症は主に3つの段階に分かれています。最初の段階では「単純網膜症」といい、もろくなった血管にこぶができて、そのこぶが破れ、「点状出血」やかたい「白斑」ができます。血流障害で軟らかい白斑が増えると「増殖前網膜症」になります。さらに進行した「増殖網膜症」では、血流の悪化を補うために「新生血管」という異常な血管ができます。新生血管は非常にもろいため破れて出血しやすく、硝子体に出血が及ぶと視力が低下して、「網膜剥離」を起こすと失明の危険もあります。

●腎症

腎症の発症には個人差が大きく、糖尿病があっても約半分の人は腎症が現れず、発症時期も糖尿病発症後7~15年目ごろと幅があります。腎症の血管が高血糖で傷ついて、腎機能に異常が現れてきます。

腎症は主に4つの段階に分れています。腎症の最初の段階は「早期腎症期」です。尿にたんぱくの一種「アルブミン」がわずかに出ますが、自覚症状はありません。「顕性腎症期」になるとたんぱく尿が出て、脚などがむくみます。腎機能の低下が進み老廃物をろ過する能力が失われた状態が「腎不全期」です。さらに腎症が進行した「透析期」では、人工透析が必要になります。

早期に治療を始めれば、合併症の進行を抑えたり、前の段階に戻せるようになっています。合併症の早期発見のためにも、定期的に検査を受けることが大切です。

三大合併症を予防する

合併症を予防するには、血糖のコントロールが重要になります。合併症を発症したとしても、血糖をきちんとコントロールすれば進行を防ぐことができます。

コントロールの目安となるのは、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」です。このHbA1cを調べると過去1~2か月間の血糖の状態が分かるため非常に重要です。5.8%未満が理想ですが、6.5%未満であれば多くの合併症を抑制できることが明らかになっています。

また、HbA1cは1%下げただけでも大きな効果があります。食事療法や運動療法などをしっかりと行い、きちんと血糖をコントロールしましょう。



スポンサードリンク

サイト内検索

ブログランキング

アクセスカウンター

Copyright(c) 2011 養生灸のススメ All Rights Reserved.