見逃しやすい高血圧養生灸のススメ

category : 病気 2011.9.11

高血圧に気を付けよう

高血圧にはさまざまなタイプがあります。どのタイプも気を付けるべきなのですが、見逃しやすいものもあり、特に注意しなければならないものもあります。今回はこの見逃しやすいタイプの高血圧について勉強していこうと思います。

見逃しやすいタイプがあると書きましたが、そもそも高血圧自体が気づきにくい病気といえます。なぜなら高血圧には自覚症状がないからです。症状がないため、気づかずに放置していると、血管が傷つけられたり血管の弾力性が失われて、「動脈硬化」を引き起こします。動脈硬化が進むと、血管が詰まったり破れやすくなって、「心筋梗塞」や「脳卒中」といった命にかかわる病気を起こしやすくなってしまいます。

最近の研究では、「収縮期血圧」の平均値が2mmHg上がるだけで、心筋梗塞の死亡リスクが約7%、脳卒中の死亡リスクが約10%も高くなることがわかっています。そのため普段から血圧を測り、リスク管理をしておく必要があるのです。

仮面高血圧に注意する

血圧は医療機関で測る「外来血圧」と自宅で測る「家庭血圧」によって、「正常血圧」「白衣高血圧」「仮面高血圧」「高血圧」という4つのタイプに分かれます。この中で特に危険なものが仮面高血圧になります。仮面高血圧の人が心筋梗塞や脳卒中になるリスクは、高血圧と同じくらい高いのですが、外来血圧では正常なため見逃されやすいからです。

仮面高血圧の中にもさらにいくつか種類があるので紹介しておきましょう。

仮面高血圧の種類

血圧は通常は睡眠中に低下して、目が覚めるころに緩やかに上昇します。心筋梗塞や脳卒中は、朝の血圧上昇が関係するといわれ、実際、発症する割合は1日のうち早朝に高くなっています。仮面高血圧の1つである「早朝高血圧」は、起床後の血圧が健康な人よりも高いため、特に注意が必要です。

●早朝高血圧

睡眠中の血圧は正常なのですが、目が覚めるころに急上昇し、その後再び正常血圧に戻ります。これを、「モーニングサージ型」といい、重篤な病気につながりやすいとされています。早朝高血圧は動脈硬化によって、血圧をうまく調節できなくなることが原因です。起床に伴って、精神的・身体的なストレスがかかることも血圧の調節に影響して、血圧を上げる原因となります。

●夜間高血圧

血圧が高い状態が睡眠中から朝まで続き、その後正常高血圧に戻ります。次のような人に多いとされています。

・心不全や腎不全のある人…体内のナトリウムや水分がうまく排出されず、血液循環量が増加するため、睡眠中も血圧が下がりません。

・自律神経障害のある人…「自律神経」は血圧を調節する仕組みの1つで、自律神経が「糖尿病」などによって障害されると、血圧が上がることがあります。特に立ち上がった時に収縮期血圧が20mmHg以上低下して、ふらつきなどが起こる「起立性低血圧」のある人は、横になると血圧が上昇しやすくなります。

・睡眠時無呼吸症候群…睡眠中に呼吸が何度も止まる病気を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。呼吸が止まることで酸素不足になり、心臓や血管に負担がかかって血圧が上がります。高血圧の人の10%はこの睡眠時無呼吸症候群であるといわれています。

夜間高血圧の場合、「心不全、腎不全などの臓器障害」や、「夜間や早朝の突然死」が起こりやすくなります。特に、夜間に突然死が起こるリスクは通常の高血圧に比べて約2.5倍高いといわれています。

●ストレス性高血圧

夜間や早朝の血圧は正常ですが、日中の仕事や家事をしているときに血圧が高くなるストレス性高血圧というタイプもあります。これは仕事による精神的なストレスに疲れなどが重なることで血圧が上がるので、「職場高血圧」ということもあります。そのため、医療機関で測った時には仕事から解放されているので、正常血圧に落ち着いています。仕事以外でも、家庭での家事や育児、介護などによるストレスが原因になると考えられます。

仮面高血圧に注意すべき人

仮面高血圧に特に注意が必要なのは、「糖尿病、高脂血症、肥満」などのある人や喫煙者です。こうした人は仮面高血圧があると、心筋梗塞や脳卒中などの命にかかわる病気をより発症しやすくなります。また、過去に「心筋梗塞や脳卒中、心肥大、狭心症、腎障害」などを起こしたことのある人も要注意です。

まとめ

どのタイプの高血圧でも、外来血圧だけでは見つけることはできません。上記のような危険因子を持つ人は、たとえ外来血圧が正常でも、家庭血圧を測定し、高血圧が潜んでいないかチェックすることが大切になります。

また仕事中や寝ているときに血圧を測るには、「24時間血圧計」を使用するのがいいでしょう。これは30分おきに自動で血圧を測ることができるので、1日の細かい変動を見逃すこと減り、高血圧の発見に役立ちます。希望する人は医師に相談してみるのがいいでしょう。



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